12月に入り、朝の空気がぐっと澄んできました。
例年なら紅葉が見頃を迎える時期ですが、今年は暖かい日が続いたこともあって、庭の紅葉はまだ色づきはじめたばかり。
そんな中で、思いがけず視線を奪ったのが サザンカ(山茶花) でした。
12月の庭でサザンカが満開に咲く理由
サザンカは本来、11〜12月が最盛期の冬の花。
寒さに強く、ほかの花が少なくなる季節に一気に存在感を見せます。
今年は
- 秋の気温が高かった
- 11月後半で一気に冷え込んだ
この「寒暖差」がちょうどよく、例年よりも開花がそろったと言われています。
実際、庭を見上げると
上の方にはピンクのサザンカ、
下には白いサザンカがびっしり。
紅葉が追いつかないほど、
花だけが季節のスイッチを押したように見えました。
紅葉よりサザンカに目がいくのはなぜ?
紅葉は“移ろいの美しさ”が魅力ですが、今年のようにまだ色づきはじめの時期は、どうしても控えめ。
一方、サザンカはその反対で、一気に満開になる華やかさがあります。
特にピンクと白の2色が揃うと、
緑から赤へ変わりつつある紅葉よりも存在感が増し、
庭の主役が完全にサザンカに変わります。
「12月に咲く花って少ないからこそ、余計に鮮やかに見える」
そんな印象すらありました。
サザンカの花言葉は“ひたむきさ”と“飾らない美しさ”
サザンカは季節の風に耐えて静かに咲く姿から、
いくつかの花言葉を持っています。
- ひたむきさ
- 飾らない美しさ
- 困難に打ち克つ
派手すぎないのに、ふと見たときにハッとする存在感。
庭の手入れを続けてきた母と、「今年は本当にきれい」と話したのもそのせいかもしれません。
この花言葉を知ると、
“紅葉より先に咲く理由”が、
なんだか花の性格そのもののように思えてきます。
12月は1年を整える時期。庭から学ぶ季節のリズム
12月は片づけ・仕舞い・振り返りの月。
そんなタイミングでサザンカが満開になるのは、
「急がなくていい、今の自分のペースで整えていけばいい」
そんなメッセージにも聞こえます。
季節の変化を一番先に知らせてくれるのは、
いつも庭の小さな植物たち。
紅葉よりも先に咲いたサザンカは、
今年を締めくくる前に
ふと立ち止まるきっかけをくれた気がします。
まとめ:12月の庭は“色づきの順番”が面白い
- 今年は紅葉が例年より遅め
- 寒暖差でサザンカが満開に
- ピンクと白の2色が特に目立つ
- 花言葉が12月の空気感と合う
- 冬の始まりにぴったりの庭の風景になった
12月に咲くサザンカは、季節の入り口を知らせる花。
その存在感は、紅葉とはまた違った冬の楽しみ方を教えてくれます。


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