年末にお餅をつく。
それは、日本で長く受け継がれてきた冬の手仕事のひとつです。
お正月に食べるため、という理由だけではなく
寒さの厳しい時期に身体を養い、次の年を迎える準備として
この習慣は残ってきました。
実はお餅づくりには
**東洋医学的にも理にかなった「年末の身体ケア」**の意味があります。
年末は「整える季節」|東洋医学で見る冬の身体
東洋医学では、冬は「腎」を養う季節とされています。
腎は生命力や回復力、冷えや老化とも深く関わる臓器です。
また、年末は一年の疲れが溜まりやすく
消化吸収を担う「脾・胃」も弱りやすい時期。
だからこそ冬には
- 温かいもの
- 滋養のあるもの
- よく噛んで食べるもの
が勧められてきました。
お餅は冬の身体に合った食べもの
お餅は、軽い食べものではありません。
でもその重さと粘りこそが、冬の身体にはちょうどいい。
- もち米の甘み
- 腹持ちのよさ
- よく噛むことで胃腸を目覚めさせる食感
ゆっくり噛んで食べることで
内側から熱を生み、身体を落ち着かせてくれます。
年末年始にお餅を食べる習慣は、
理にかなった食養生のひとつなのです。
お餅をつく時間が、心と身体を整える
蒸しあがったもち米の湯気。
ぺったん、ぺったんと続く一定のリズム。
お餅をつく動作は単純ですが
その繰り返しが呼吸を整え
思考に寄りすぎた意識を、身体へ戻してくれます。
便利な暮らしの中で忘れがちな
- 手の感触
- 温度
- 重み
こうした感覚を思い出させてくれるのも
年末の手仕事ならではの役割です。
年末の片づけは「できるところまで」でいい
年の終わりになると
掃除や片づけなど、やっておきたいことがいくつも浮かびます。
できることは、できるだけ整えたい。
それは自然な感覚です。
でも現実には
床は拭けても、棚の奥までは届かなかったり
引き出しを開けたところで力尽きることもあります。
それでも
手の届くところまでは、ちゃんと整えた。
一年の終わりは、できるところまで整える。
棚の奥や、手が回らなかった場所は
今度やろ。
できるときに、また手を伸ばせばいい。
この感覚は
だらしなさではなく、暮らしの現実に合った整え方です。
冬の身体ケアは「続きがある」前提で
湯気の向こうで
白いお餅が少しずつ形を結んでいくように
暮らしも身体も、一度で仕上げる必要はありません。
続きがあると思えること。
それ自体が、もう次の年への準備です。
年末は
無理に完璧を目指すより
身体と暮らしの土台を静かに整える時間。
お餅をつく、という小さな行為も
冬を健やかに越えるための立派なケアなのです。
まとめ|年末のお餅づくりは、身体を整える習慣
- 年末は東洋医学的に「整える季節」
- お餅は冬の身体に合った滋養食
- 片づけも暮らしも「できるところまで」でいい
- 続きがある前提で整えることが、心と身体を守る
忙しい年末こそ
少し立ち止まり
手を動かし
身体の感覚に戻る時間を持ってみてください。


コメント